3月3日はひな祭り。女の子のお祝いですね。
我が家にも女の子がいるので、初節句のときは張り切ってお祝いしました。
と言っても、ちゃんとお祝いしたのは実はその時だけだったかもしれません。
あとは普通のごはんを食べて、なんとなくケーキや和菓子を食べる日、に自然となっていきました。
そんな行事ごとには弱い我が家でしたが、今年はなぜか
ひな祭りにはおいなりさんだ!!
という思いがムクムクと沸いてきて、沢山のおいなりさんをこしらえてしまいましたとさ。
振り返ればおいなりさんがいた日々
突然ですが、おいなりさんは好きですか?おうちのおいなりさんはどんなおいなりさん?
実家のおいなりさんは、甘く煮付けたお揚げにぷっくらとなるくらい中身が詰まった、ひとつ食べたらお腹いっぱいのボリュームが特徴。
少し甘めの寿司飯に、椎茸、ニンジン、おあげやごぼう、レンコンなどのみじん切りを甘辛く炊いたものが混ざっている、いわゆるスタンダードな五目いなりすしです。
思い返してみれば、実家にいたころはよくおいなりさんが登場していたように思います。
運動会、お誕生日、節分(太巻きの他に!)、お花見、親戚の誰かが来るとき…。
なんでもない日でも、ふいに母が作っていた記憶があります。
そして、ひな祭りにもよくおいなりさんを食べていました。
ひな祭りといったらちらし寿司が定番かと思いますが、我が家はなぜかおいなりさんが多かった気がします。
おいなりさんと、菜の花の辛子和えと、はまぐりのお吸い物。
子ども心にそんなに心踊るメニューというわけでもなかったし、
「はまぐりも三つ葉もめっちゃ高かった!!」
とブーブー文句を言う母の声を聞きながら、じゃあ普通のごはんで良かったのに…とは口には出さずに食べていたひな祭り。
でも今年は、なぜかそのおいなりさんが無性に食べたくなって作ることにしました。
子どもと一緒に、手抜きおいなりさん
さぁ、おいなりさん作るぞ!
と張り切ってみたものの、前日におあげさんを炊くだけでもういいや…となったズボラなわたくし。
中身はゴマと冷凍枝豆という妥協をして落ち着きました。これからみじん切りして煮込むなんてムリや。
酢飯が冷めて、具が混ざった頃合いで子どもたちが帰ってきたので、一緒に詰めてみましたよ。
合計32個のおあげさんに、酢飯を詰めました。32個って…うちは何人家族なんでしょう。
普段料理しない人がいきなり作るととんでもないことになるって本当だよ。
こちらは子どもが詰めてくれたおいなりさん。うん、もうなんだっていいよ(笑)
ちなみにこのおいなりさんは4歳の坊が作ってくれました。
大きくなったら餃子屋さんになりたいそうなので、今から楽しみ。中学出たら王将で修行やな。
いつもだったら酢飯を包み込むタイプのおいなりさんですが、今回はおひな祭りですからね、ちょっとインスタ映えっぽいものを作ってみました。
インスタ映えおいなりさんに挑戦!したものの…
おいなりさんの上に
たまごと鶏そぼろ
きゅうりとスモークサーモン
キュウリとかにかま
を載せただけの、でもわしにとっては精一杯頑張ったインスタ映えおいなりさんです。ドヤァ!
もうおいなりを32個詰めるだけでいつもの5倍くらい料理した感じだったのに、そのうえそぼろにたまごに…わしゃ疲れた。
そしてスモークサーモンは高かったので1切れを半分に切ってそれっぽくしたのと、イクラ高かったからかにかまに変更というやや貧乏くさい仕上がり。
・失敗したくないからわざわざ寿司酢買ったのにたいしてお酢が効いてない。
・目いっぱいごはん詰めちゃったからトッピングがぼろぼろこぼれて食べにくい。
・そもそもおあげの味が薄い。
と頑張ったわりにはいまいちなおいなりさんだったけど、家族は大変喜んでくれて良かったです。マヨネーズかけたけど。
来年も…と言いたいところだけど、来年は今回の反動で多分ケンタッキーとか冷凍パスタになると思われます。
お嬢さんとおひな様。
我が家のお内裏様とおひな様。実家の母が柏高島屋から送ってくれました。
本当は三人官女もいるけど、ぼろい我が家が映り込んじゃうから見切れてます、ごめん…。
写真を撮ろうと思ったら、子供が作ったおひな様も飾られていました。ほんとに、油断も隙もない彼らです。
そういえば、お嬢さんが小さいとき
「おひな様は夜にこっそり起き出して、いろいろお話ししたりするんだよ」
とふざけて話したら、次の日それぞれのお人形の前にひなあられが置いてあった、なんてこともありました。
夜中にお腹空くといけないから、こっそり置いたんだって。かわいかったなぁ。
おひな様に朝起きたらおはようを言って、寝るときにはおやすみなさいを言っていたお嬢さん。
そんなお嬢さんは、海月姫とクラゲと手芸と肉が大好きで学校が大嫌いでちょっとマニアックな女の子に育っています。
今じゃ出したときしか興味を示されなくなったおひな様だけど、これからもずっと我が家の子どもたちを見守ってくれると嬉しいなぁ、と思います。
実家の母は、お嫁に行けなくなったら困ると言って3日が過ぎたら速攻でしまっていたけど(すごい執念)…。
我が家のおひな様はもう少し現世の世界にいてもらいましょう。大丈夫、関西は確か3月いっぱいは出しておくんだったはず、確か。